ステマに負けない消費者になる
(2012/1/16 Facebookにアップしたものです)
いまさらステルスマーケティング叩きが2ch界隈でバズってるけど、こういっちゃなんだが、みんなそんなことも気づかないで2chコピペブログとかにまんまと踊らされてたの?と心配になってしまいます。。。だってどう見ても恣意的な編集じゃないの。。。
マーケティング以外にも、「世論誘導」的な感覚で、自分の主張を他人の言葉の集積によって語り、「ほらみんなこう考えてるんだよ!」と見せるのは、プロパガンダの代表的な手法ですし。別に最近始まったわけでもないですよ。。。と思います。
とはいえステルスマーケティングには「騙された!」と思う消費者が多いのも確かで、06年に米国で行われたウォルマート社のステマキャンペーンは、いまでもステマ失敗事例の代表格として語られます。僕も07年頃、法人向けにブログ開設の営業をしてましたが、その話はむしろ先にしてました。
※何か新しい取り組みを提案するうえで、予期されるリスクとその対策を伝えることは、信頼感を生むこともあるので。。。
ちなみにウォルマートのステマキャンペーンというのは、ある消費者が全米のウォルマートをめぐって縦断だか横断だかをするブログを書いてく、というもの。このブログはあくまでいち消費者が自発的に開設している、と思われてたけど、実はマーケティング会社が作っていたということがバレちゃった。
また、07年には国内の某大企業もステマで批判をうけました。内容は、モデルかタレントに商品を使わせてブログ記事を書かせたというもの。しかし今では逆に、モデル・タレントが商品をお勧めしてたらマーケティングを疑うというリテラシーが形成されてる(はず)ので、さほど叩かれなくはなってきました。
問題は、ウォルマートの事例でもあったように、消費者と同じ立場である素人(企業の利益を被らない人)が、中立的な立場で何かをお勧めしているという体のPRへの抵抗感にあり、さらにはちま起稿あたりはそれを自分の言葉でなく他人の言葉のコラージュで行っていたことが、批判に拍車をかけています。
※さらに、それによって2千万円以上の年収を得ていたという説(噂)が、一般市民の妬みを呼び込んでしまった。。。
「中立・公平だと思ってたらそうじゃなかった」
ここがポイントで、新聞や雑誌の記事広告に「PR記事」や「記事広告」などヘッダ/フッタ記載があるのも、そういった批判をかわすためのリスクヘッジなわけですよね。
(未だに記事広告にそういう記載をしない事例もたくさんあるけど)
※その手のステルスマーケティングは原発産業が非常にうまい。2chまとめブログがやってることも、結局はそれとおんなじ。賛成意見だけをピックアップしてメディアに流し、ほらみんな賛成でしょ?という世論形成をはかるというもの。
ということですので、2chまとめブログとかも、金もらって記事書くんだったらタイトルの頭に「<PR>」をつけるとか、「このドラマはフィクションです」みたいに「この記事はPR(キャンペーン)です」とか書いておけば、見る側もなるほどねってなるのでは。
そして、見る側もきちんと情報を自分の頭で疑う→自分で調べて、できるだけ1次資料に近いものを確かめる(すぐ「ソース出せよ」というのはここをサボってるのよ)→自分なりの考えをきちんと持って判断する…これを繰り返して、ステマに負けない、強い消費者になればいいじゃないですか。
むしろそっちのほうが企業も、ものづくりに専念できるから良いですよ。今はいいものを作るよりも、巧妙なマーケティングを行うほうが数売れるので、まっすぐな広告しか通用しない時代になれば企業はそのぶんの力をものづくりに投下できますし。たぶん。
昨夜かみさんと話してたんだけど、札幌のホームレスは今の時期大丈夫なんだろうか
(Facebookに2012/1/20アップしたものです)
昨夜かみさんと話してたんだけど、札幌のホームレスは今の時期大丈夫なんだろうかというトピック。
実はかみさん自体がホームレス等の救護施設で働いてたから、よく事情はわかっているんだけど、色々と問題は根深い。
・雇用やワーキングプアなどの社会的問題
・社会のホームレスに対する不許容
・生活保護等の支出を減らしたい行政
・彼らのシェルターが整備されてない状況
・ホームレスの精神/知的障がい者率の高さ
・精神/知的障がい者が自立して生活できない現状
etc
実際には、いまの時期(屋外がマイナス10℃以下)であっても、公共/民間の建物からは排除されてしまうので、ホームレスは夜通し街を歩きまわる。外で寝たら死ぬし。
そして、日中は公共施設やショッピングセンターなどで、夜通しボロボロの靴で歩いたおかげで凍傷になり、壊死しかかった足を温める。
しかし、ホームレス以外の人々、いわゆる普通の人々はそうした事情に思い至らず、彼らを、生活空間から排除したがる。
札幌エルプラザに来るような、人よりは社会意識の高い人ですら、投書で「ホームレスが勝手にエルプラザに侵入している。排除してほしい」と要望を出す…
どうにかできんものかと考えている。
例えば、生活保護として支出するのがしんどいなら、風呂と洗面所と、雨風をしのぎ簡易宿泊(雑魚寝程度でも)ができる施設を設置できないのだろうか。
生活保護がいくら渡されるのかわからんけど、仮に月14万/1人あたりだとして、札幌にホームレスが100人いるとすれば、全員救うには月1400万円かかる。
しかし、そうした施設(150人収容)を運営するということなら、従業者が30万円で10人月として300万円の人件費。中小企業庁によれば、旅館業の人件費率は37%とされているため、収入(=行政の支出)は810万円。
実際には、旅館業のように利益を出す必要はないので、経費のみ考えると、営業利益6%をさしひいて761万円…つまり、1400万円の半分の資金で、ホームレスがしんどい思いをすることがなくなる。
また、今回は旅館業を引き合いにこの施設の費用を試算しているが、実際は旅館ほど食事内容を豪華にする必要もないし、風呂も趣向を凝らす必要もないので、もう少し費用はシュリンクできそうでもある。
ざっくりと考えついただけなので、現実性やホームレスのニーズに合致しているかどうかは考慮していないが、こういう考え方もあるということで、もしここまで読んで頂けたなら有難いです。
なんか、この社会問題を解決できる策を考えましょう…
"社保庁が即、差し押さえ について確認してみた"へのレスポンス
社保庁が即、差し押さえ について確認してみた - がんばって @ktmsm が長文を書きました http://kkindi.hatenablog.com/entry/2012/02/02/081841
2012/02/03 4:23 時点で、はてブが156、いいね!が614、ツイートが311、G+が15、となりました。
予想もよらないかたちで、初めてホッテントリになってちょっと嬉しかったり。
読んでくださった1万を超える方々と、上記のようにレスポンスしてくださった方々に、心より感謝します。
そして、いろんな反響をいただいたけれども、俺の文章がポンコツなので伝わりきらなかったことや、指摘のとおりで反省するところがあったので、下記にまとめていきますね。
#引用にはツイッターのコメントも拾おうかと思いましたが大変なので、まずははてブだけ…
id:CelestialFire メディア, 社会
そもそも、なんで赤旗は一方の言い分だけを鵜呑みにしてそのまま流してるの? 普通のメディアなら、記事にする前に日本年金機構のコメントをとって、形だけでも両論併記にするものじゃないの?
他にも、ツイッターで多かったのはこれ系の赤旗dis系コメントです。
僕はバリバリの共産党支持者なので、赤旗は応援してます。そのへん、書いておけばよかったと思っています。
ただ、以前から僕は言っているのですが、共産党は理念は最高なのに、広報とかテクニカルな部分がダサくてダメダメなんです。それが表れてしまったのが、今回の元記事だったりします。
ということで、共産党/赤旗/サヨクdisは本記事の主旨ではありませんし、そんなつもりはさらさらありません。まあ、やり方にマズい点が多々あるのがこちらサイドの特徴なので、そのへんは僕もがんばっていきます。
はやくなんとか改善して、共産党には政権与党になってほしいと思っています。
むしろ俺を広報戦略チームに入れてくれよと、ずっと思っています。
id:DG-Law 社会, マスコミ
この裏取りはすごいと思うけど,すでに出てる指摘の通り読者全員がこれをやるわけにはいかないしなぁ。
id:stealthinu facebook, net, メディア, 震災, メディアリテラシー
最近、ガセ情報に踊らされることについて云々の話が多いのだけど、この人はちゃんと元ソースを探して自分で電話で確認している。これが一番正しい姿だろうが、もし全員がやったらそれはそれで混乱が起こるな…
ほんとにそのとおりです。
書き方が足りなくて申し訳ないです。
「最低限ググればわかるようなことや、少しリンク元を辿ればわかることは確認しようず」
ということを言いたかったのです。
サッカー少年が行方不明@旭川(参考 http://labola.jp/diary/14374152)の件でも、Facebookで拡散されるなかで「ガセでは」「嫌がらせでは」「メディアに報道されないのはおかしい」という、今回起こったような「デマだよと言うデマ」が発生してました。
これも、ちょっと考えて調べればすぐにわかります。
元のアップ主はググればすぐにわかりましたし、気になるなら警察に電話もできます。僕は電話まではしてませんが、共通の知人を介して聞いたので、ほぼ間違いなく事実だと思っています。
メディアに報道されないことも、なぜメディアが報じないか仮説を立てて、それをデータをもとに検証するだけです。ちなみに、サッカー少年の件が報じられないのは、他にも少年少女の失踪は年間で1万件以上あるからです。警察庁のHPで年間の行方不明者数と世代分布を見たら、それは一目瞭然です。
自分のメディアリテラシーも鍛えられるので、自分で調べられることはやってみたほうがいいかと思います。
id:s1bf8z1x
このブログの記事は、別の意味の鵜呑みが発生している気がしないでもないw
id:suterukami Facebook, メディア
仮に調べたのが事実でもこの記事自体にも思い込みはあるわけで。
確かに言われてみれば、日本年金機構の方の言い分を聞いただけで、それを踏まえて事業者に確認まではしてません。
これが新聞記事なら、検証や裏取りが足りないとは思います。
そういった意味で、反省点ですね。
でも、あくまで僕はFacebookで拡散されてるこのアップロードの内容が、デマ・コラの類で何らかの悪意(特定の誰を貶めるような)に基づいているのではないかという疑念を解消したかったので、別に真相を明らかにするのが目的ではありませんでした。
日本年金機構の言い分を鵜呑みにして断定もしてませんし、あくまで元の赤旗の記事内容に別視点を加えただけだと思っています。
まあ、実は元の赤旗の記事内容だけでも
こうした事実からみるに、この被災事業者には大変申し訳ないが、この方自身が本来は経営者としてやるべきことをやらなかった経営管理のだらしなさで、従業員に迷惑をかけているのではないかと思わざるを得ない。
までは予想が付くんですけどね。
「2年分の滞納」という記載からは3.11前からの滞納があることがわかりますし、「差し押さえ」はよほど悪質な滞納が無い限りは起こりません。
また、他にも福島の酪農家がバタバタと差し押さえを食らっているのであれば、それはどこかに大きな問題があると思いますが、今のところはこの酪農家だけが差し押さえを食らっているようです。
僕が福島の酪農家だったら、正直、一緒にされたくないと思うんですよね。自分は真面目にやってんのに。
id:spoichi メディア, 社会
怪しいネタには「白黒はっきりするまで言及しない」が最良になるのかなあ。
半分同意で、半分反対ですね…
ググればわかることは、ぜひググッてほしいですよね。ただ、そのときはできるだけ1次ソースに近いものを探すつもりで。
ググッてもわからないことや、ウラをとるのが難しいことについては、「よくわからないので、誰か暇なひとはウラをとってください」とコメントしてシェアしてください。
誰か僕みたいなひとが、多分そのうちやるので…
だから、id:greenbug "検証は、暇な人orえらい人がそのうちやってくれる。"は良い考えだと思います。
id:yoko-hirom
おや?「社保庁」の記載がガセとの指摘は正しいし,「即,差し押さえ」も事実ではないか。暴挙かどうかは個人の感想だから,間違いとは言えない。ブログ主が何を問題と考えているのか不明。
「社保庁」の記載がガセ、というのはよくわかりません。この文脈でガセという表現は合ってるんですかね?ニホンゴワカリマセン。
赤旗の社会部は、誤記だとして訂正の手段を検討しているとおっしゃってましたが、僕の思う「ガセ」というのは記事自体が架空の出来事に基づいてたり、コラで作成されたものだったり…なので、なんか違う気がします。
あと、暴挙かどうかは個人の感想というのは確かにそのとおりなんですけど、"現在は「社保庁が即、差し押さえ」で検索すると、鬼!とか暴挙!とかコメントが見られるけれど、彼らが思っていることとは若干様子が違うのではないかと思う"と記述したように間違いだとは言ってません。
実際に調べてみたら、印象が違いましたよ?という別の視点から投げかけをしているだけなので、全面的に日本年金機構を擁護しているわけでもありません。
#僕自身、日本年金機構には、カミさんの第3号の手続きにミスがあってダブルで登録されていたという件でヒヤヒヤしてたりしますのでw しっかりしれよ!と思っています。
そして、問題と考えている点は以下にまとめますね。
- 元記事をちゃんと読まないで「社保庁が即、差し押さえ→暴挙!」だけ読んでシェア/拡散/リツイートする人の行為は良くないと思います。ちゃんと読みましょう。
2chでもはてブでもよく言われるやつですが、ニュースをタイトルしか読まないで判断するのは本当に愚かしい行為です。
- 読んだら、次は双方の立場に立って、自分の頭で考えましょう。
双方どころか、もっと俯瞰の目線も持てると、なおいいです。
5つのカメラという話がありまして、1.自分の目線 2.相手の目線 3.第3者の目線 4.過去からの目線 5.未来からの目線 以上、5つのカメラを持って物事を考えましょう…という有難い話です。
この5つのカメラで見て、本質のようなものに深く潜っていくと、ニュースもおもしろくなります。
- おかしいな?と思ったらまずはググりましょう。
Googleさんは名著「ウェブ進化論」の中でも言われてたように、世界政府になりたいひとたちです。
聞けば、大体のことは答えてくれます。
でも、ググッても出てこない=デマ、ガセ!ではありません。
- そこまでやってないのに「これはガセ!デマ!」とか言うのは、別のデマゴーグなのでやめましょう。3.11以降多すぎて、辟易してます。
「原発が爆発した→何言ってんの福島在住だけど何も無いよ→やっぱり爆発してた」とか、さっきのサッカー少年の件とか、デマ・ガセに過敏になるあまり、そういったひとが多いと思います。
また、何でも否定したがるネット情強()さんは、そういうことを言ってドヤ顔したがるものですが、そういった情強()さんの言うことは大体が脳内ソースとか「ネットで見たから真実」とかなんで、鼻で笑ってやってください…
- 記事をコピーしたり、スキャンデータをアップしたり、何らか数値やグラフを使う際には、出典を必ず明示するようにしましょう。
「出典」というのは、それを見たひとが自らも原典を確認することができるように表示するものです。
僕は大学を中退したので卒論というものを書いていませんが、卒論とかだって出典は表示しますよね。
あと、仕事がら提案資料を書くことが多かったのですが、例えば市場規模を示すスライドなんかで出典表示するのとしないのとでは、信ぴょう性と成約率に大きな影響を与えます。
そもそも、元記事だってスキャンするときに新聞名と日付くらいは一緒にスキャンしないと、と思います。社会人の基本ですよ、と…
以上、御礼かねがね記事を書きました。
乙とかお手本とか言ってくれた方、本当にありがとうございます。
また、気になることがあったら調べてみます。
【以下追記】
id:TakamoriTarou バリバリの共産党支持者なら赤旗買ってあげてください…。赤旗は超独特なので日曜版でも読んだ事あればすぐ分かると思う…。あと個人的に共産党の評価は逆かなぁ。中央はアレだが地方や広報取材調査能力は高いと思う
「赤旗買ってあげてください」ほんとすね。いつも買おう買おうと思って後のばしにしてます…
「広報取材調査能力は高いと思う」どうでしょう…。
一部の取材能力と調査能力は確かに高いですし、そのおかげで赤旗独自のスクープも多々リリースできてるとは思いますが、広報能力そのものは地方も含め、高くないのではというのが僕の感想でした。
今日に至るまで、いまだに共産党員といえば、サヨク的な(あるいは色物・新興宗教的な)目で見られることは確かです。それはひとえにイメージ戦略が成功していない(もしくはそんな発想すらない)からであり、そうした評価のなかでは政権与党はおろか、議席数すら増やせないのではないかと思います。
…と思って少し調べてみたら、実は平成6年以降、共産党員は増えているんですね。
http://www.npa.go.jp/hakusyo/h18/honbun/hakusho/h18/html/i5700000.html
これが何に由来するものなのかはわかりませんが、一部は地道な政治活動・広報活動の賜物だと思います。誠実な政策の提案、平和や安心や生活を重視した政治活動が評価を得ているのでしょう。
実際に、以前住んでいた東京都江東区で言えば、無駄だなあ危ないなあと思っていた歩道橋を撤去させたのは江東区議会で共産党議員が頑張ったおかげですし、そういった生活に根ざした成果の集積が信頼感を生んでいるのだと思います。
(歩道橋が撤去され新しく横断歩道が完成しました:斉藤信行の区政短信 http://www.jcp-koto.com/saito/cat15/post-28.html )
一方、赤旗読者は驚くほどに減少していますが、これは共産党支持者に(俺も含め)低所得者が多く、ただ単に新聞買ってる余裕がない→だから増えないで減っていってるのではないかと思っています。
なので、少し言い方を変えると「広報活動は誠実さも手伝って一定の効果はあげているが、共産党としての理想実現や政権奪取のためには、広報戦略に不足の感がある」という感じでしょうか。
社保庁が即、差し押さえ について確認してみた
(2012/02/03 6:29 色々とレスポンス頂いたので、それに対するお返事のようなものをしてみました→"社保庁が即、差し押さえ について確認してみた"へのレスポンス - がんばって @ktmsm が長文を書きました http://kkindi.hatenablog.com/entry/2012/02/03/062736 )
Facebookで結構出回ってたこの記事について、いろいろと確認してみたら、わかったことが結構あったので共有。
まず、これをFacebookで最初にみたのは2012年1月31日。俺がこの記事を最初に見て思ったのは、社保庁ヒドい!ではなくて、違和感。
新聞の体なのに、ですます調というのがおかしい。社保庁ってもうないだろ、いつの話だよというのがおかしい。日本国民(2/3 4:11 訂正)年金機構や厚労省の見解がないのがおかしい。
で、思った通り拡散されているなかで「ガセです!社保庁は09年に解体してます!」みたいなコメントがついてるのを見て、ああガセか…と一瞬納得しちゃった。だけど、ガセとかコラにしては、手が込んでいる。誰がこんなことをしたんだろう?と思い、この記事のタイトル「社保庁が即、差し押さえ」でググッてみた。
すると、その時点ではこのブログ記事しかでてこなかった。
http://85358.diarynote.jp/201201300950286814/
そのなかに、原典が赤旗であるむねが書かれていたので、なんだ赤旗かと納得。でも、それにしてはおかしいな、もしかしたら赤旗に対する逆パブ?とか疑い、赤旗のサイトを確認。
1月30日の記事、という記載があったので1月30日のヘッドラインを確認するが、該当記事はなし。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2012-01-30/index.html
やむをえず、赤旗にTELして確認。(16:44 03-3403-6111)
内容は「1月30日にこういう記事があったとFacebookで見たが、事実なのか」ということ。
すると電話受付から、赤旗編集局の社会部に回される。
社会部担当者いわく「記事を掲載したのは事実。ただ、社保庁という記載については誤りを認識しており、訂正の方法を検討している段階」との回答。
ここで、この記事が間違いなく赤旗の1月30日付け記事であることが確認された。
次に、こうした事実が本当にあったのかどうかを確認するため、日本年金機構にTELして確認。(16:49 03-5344-1100)
内容は「赤旗にこういう記事があったが、事実なのか」ということ。
そこでは、担当が東北ブロックであると案内され、そちらにTELをしなおす。(16:57 022-716-5001)
終業間近に申し訳ないなと思いつつ、赤旗記事の内容を確認。
「赤旗にこういう記事があった。が、常識的に考えてこういうことを年金機構がするとは思えない。なんらかの誤認があるのではないだろうか」という訊き方。相手の立場にたって、味方になるつもりで訊き出すのがポイント。
担当のかたは記事を認識しておらず、確認次第折り返すとのこと。
17時を過ぎているのに、その後折TELあり。
内容は以下のとおり。
・当該者は記事にあるとおり震災前から年金を滞納しており、何度も勧告しているが、改善してこなかった。
・事業者が年金を滞納すれば、被雇用者が将来に年金をもらう際に不利益が生じるため、再三にわたり勧告をしてきた。
・しかし、何度も「約束違反」を行っており、差し押さえをすることになっていた。
・ただ、被災者ということであるかどうかは別として、被雇用者の給与に影響が出るような差し押さえは本来的には行わない。相談があれば、分割なり猶予なり、そういった対応は本来的にはできる。
(おそらく、震災前の滞納時にこれらの相談をしていたにもかかわらず、支払いがなかったのが「約束違反」だと推察される)
・まるで東電からの補償金を狙い撃ちしたかの如く書かれているが、これは不本意。たまたま、差し押さえのタイミングで口座に現金が入っていたので、差し押さえたにすぎない。
・また、その差し押さえについても、何度も通知をしているため、いきなり行ったものではない。
(補償金が入る前に、年金機構に事業者側から連絡を行い、従業員の給与分の〇〇万円は差し押さえないでほしい等と言えばよかったのではないか)
こうした事実からみるに、この被災事業者には大変申し訳ないが、この方自身が本来は経営者としてやるべきことをやらなかった経営管理のだらしなさで、従業員に迷惑をかけているのではないかと思わざるを得ない。担当者の話を聞いていても、以前から悪質だったようにも感じられた。
現在は「社保庁が即、差し押さえ」で検索すると、鬼!とか暴挙!とかコメントが見られるけれど、彼らが思っていることとは若干様子が違うのではないかと思う。
また、ガセ!とかデマ!とかコメントしていたひとも、自分で確認もしないでこうしたコメントをせず、きちんと確認をとるべきだと思う。
というか、こういう記事をアップロードするときには、見た人が出典をきちんと確認できるようにしないと、ホントにダメ。
追記
2012/02/03 6:29 色々とレスポンス頂いたので、それに対するお返事のようなものをしてみました→"社保庁が即、差し押さえ について確認してみた"へのレスポンス - がんばって @ktmsm が長文を書きました http://kkindi.hatenablog.com/entry/2012/02/03/062736
この記事で伝わりきらなかったことも書いてますので、お時間があればぜひご一読くだされば幸いです。
尊皇攘夷と愛国と私、愛するあなたのため
▲画像は本文とあんまり関係ありません。俺に顔が似てるので載せてみただけです
今日は脱原発のつながりでかみさんと友達になった2人が、うちに遊びに来てた。久々に、家に誰か友達が遊びに来て、俺の作ったメシを食ってもらって、ゆっくりいろんな話して…という時間を過ごした。
その中で、なぜネトウヨ的な人々は、小林よしのり的な言説を真に受けてしまうのだろうかという話が出たときに、自分でも納得の答えが口から出た。
彼らは、日本が好きなんじゃない。好きになりたいんだ。
ドイツでネオ・ナチがいるのも、同じ理由。彼らは彼らで、ヒトラー時代があったドイツの歴史を後ろめたく感じていた。
だから、どこかでスイッチが切り替わって、ヒトラーを肯定することで自己肯定感を得ていたんだ。
日本においては、太平洋戦争や、従軍慰安婦の問題などがある。それらを学校で学んで、どれだけ日本はおろかなことをしたんだろうと、子どもたちは思う。
そこで、先生が「日本はこれだけのことをした。もちろん、世界には同じことをした国はたくさんあるだろう。でも、今はその教訓を活かして、日本は戦争や軍事侵略を行っていない。過去のことは教訓として、僕らの子孫が日本を大好きでいられるよう、過ちを繰り返さないようにしようよ」という【考え方】を伝えれば、子どもたちだって、自分の頭で考えるじゃないか。
そこを放置して、ただ情報としての歴史を詰め込んでいくことによって、自分が日本人であるというアイデンティティに引け目を感じてしまうだけの歴史教育が行われているように思う。
だから、小林よしのりや2chで「そんなこと無いよ。日本は最高だよ。日本がやった戦争はキレイな戦争だよ」と言われたら、ハイそうですかとなる。
また、そこに加えて、いまの日本が…いや、自分自身が良くない状況なのは、中国人や韓国人のせいだという共通敵を設定することで、自己否定をしないですむ。彼らに八つ当たりをするこどで、気を紛らわすことができる。
そして、そうして外国人を攻撃することによって、自分を愛国者で右翼で保守だとか思っちゃってる人は、もれなく自らを尊皇に位置づけてて、なんとも痛々しいわけだ。
しかしだな、天皇陛下のご意思を様々なご発言から察するに、陛下は日本の平和を希求されており、さらに世界平和こそが恒久的な日本の平和につながるとお考えでいらっしゃるはず。だから、海外に訪問されたり、外賓をお迎えになられたりしている。
しかも、色々とすごく忙しいのに、それでもいま日本が平和を失ってるから頑張らなくっちゃ!ということで、ガン治療もそこそこにご公務にあたられている。陛下しかできないことを、命がけでされている。
それは、ウヨサヨ関係なくどんな立場のひとであっても、素直に尊敬できることだと思うんだ。そういう意味で、俺は尊皇派なわけ。脱原発だし、俺も自分をサヨクだなと思ってたけど、天皇制を廃止しろとかまったく思わないし。
じゃあ、海外からの脅威を排斥しないでどうするのか!?という話なんだけど、少なくともウヨが吹き上がっているような中国人/韓国人を排斥せよ!は違うと思ってる。彼らは少子化極まりなく将来が絶望的な日本にわざわざ来て、税収とGDPを上げてくれてるんだから、敵なんかじゃない。
また、文化侵略される~とか言ってる自称愛国者がいるけど、そんなこと言ってるやつが実は日本が数千年前から培ってきた「和」の文化をなくしてると思う。日本はなんだって取り入れて、日本流にカスタムしてきた。宗教の分野でも、食の分野でも、文字だって。そうやって、多様で独自性の高い日本文化を創り上げてきた。
それが、日本という国が海外を惹きつけてきた魅力じゃないか。
必死になって起源主張をする韓国ネチズンと日本ネトウヨを見てると、争いは同レベルのものどうしでしか発生しないという例のAAを思い出す。
別に起源がどう思われてもどうだっていいよ…。それに、こう言っちゃあなんだが、かなりフラットにみても、剣道や茶道、アニメなどは日本のオリジナルのほうが美しく魅力あると思う。
そんなにエネルギーが余っているなら、日本文化を保存・発展させるほうにエネルギーを使ってほしいと切に願う。和服着れ、和服。捗るぞ。
で、愛国というのは戦うことではなくて、いかにしてそういった美しいものを保存していくかということを、建設的に考える行為でないかとも思うし。
俺は、この日本が好きだった。四季折々に様々な表情を見せる山々に、おいしくて安全な(非遺伝子組換えで農薬漬けでない)野菜を作ることができる大地、とりどりの水産物を楽しめる川や海、エキサイティングなコンテンツを作ることができる文化、そういったものが全部好きだった。
でも、以前からじわじわと日本人自身の手によって、そういった環境は失われ、3.11以降は決定的にそんなものが続々と奪われていった。山々は放射性廃棄物になった。大地は毒入りの食べ物を生むようになった。川や海は、生物が健全に生きる環境からはかけ離れてしまった。原発と放射線が人々を分かち、争わせた。
ここから、どう日本をリカバリさせるか、俺にはまだ検討もつかない。
Windows XPのSP1からSP3へのアップデートについて
今日、自分の手持ちのEeePCをカミさん用に使ってもらうため、Ubuntuが入ってたのをXP(SP1)に再インスコしました。
で、そのままでもいっかなと思ったのですが、なんとSP1ではWPAで無線LANの接続ができない&Chromeのインストールができない!ということが判明し、とりいそぎSP3にアップデートしなければということでWindows Updateを行ったのですが、いかんせんうまくいかない・・・という話です。
とりあえず、僕はC01HWを使っているので、本体の設定画面でWPA接続からWEP接続に切り替えて、EeePCをWebにつなげています。
まず、まっさきに試したことはスタート→すべてのプログラム→Windows Updateです。
普通に考えて、これを行えば自動でアップデートが始まるはずなのですが、いかんせん始まらずに、microsoftの「Windows XP、(略)Update Webサイトにアクセスできないことがある」というページが開いてしまいます。
http://support.microsoft.com/kb/2497281/ja
で、そこに書いてある通りに、自動更新を有効にするため、【Win+R】で「sysdm.cpl」→自動更新タブと進めますが、ここに書いてある[自動 (推奨)] がないわけです。
こいつは困ったということで四苦八苦するも、とりあえず「コンピューターの更新プログラムの管理に役立てられる Windows Update エージェントの最新のバージョンを入手する方法」というページにいきつき、Updateエージェントとやらを入手します。
http://support.microsoft.com/kb/949104/ja
で、それをインストールしてさきほどの【Win+R】で「sysdm.cpl」~のくだりをやりなおすと、自動更新タブのデザインが変わり、[自動(推奨)]がでてきました。
やれやれというところで、これを選択。そして、コマンドプロンプト(【Win+R】で「cmd」)を開き、 wuauclt /detectnow と入力。
自動更新がこれで始まる・・・とおもいきや、いまだ始まらず。
結局、いま何をやっているかというと、SP3のインストールパッケージをダウンロードしているところです。
http://www.microsoft.com/downloads/ja-jp/details.aspx?FamilyID=5b33b5a8-5e76-401f-be08-1e1555d4f3d4
これでダウンロードしたパッケージをインストールして、うまくいかなければ、また別の方法を考えます。
2011/11/15 3:36 追記
うまくいった・・・
高城剛「『未来』も『リアル』も幻想である」←正論
◎FEATURE|honeyee.com Web Magazine
http://www.honeyee.com/feature/2011/takashiro_02/
高城剛の「『未来』も『リアル』も幻想である」を、山本ペロさんがFBでシェアしてたので読んだ。
そしたら、高城さんが6割僕が思っていることと同じことを考えていて、残り4割でその延長上にあることを語っていた。
多分、僕が何年かあとに得られたはずであろう「答え」を、先にバラされてしまったような感覚でもある…
さて、僕も常々、未来は決まったものではないし、まして誰か(政治家や活動家、大企業)に決められるものではないんだと思っている。
また、過去や歴史も、所詮ヒトの頭を通じた「お伽話」だし、200年前のことだって限られた文献や証拠から出た「推測」の域を出ない。例えば関ヶ原の戦いだって、見たことあるという人が現在いない以上、本当にあったかどうかなんて誰も証明できない。
しかし、高城さんの言葉を読んで、不確定な過去と不確定な未来のハザマにある「現在」だって、実はそれぞれの主観のもと「こうだ」と思っている幻想にしか過ぎないのではないかと思った。
それは、高城さんが「シュレディンガーの猫」を引き合いに出したけれども、僕達がいま見えている世界の、もう一段上のレイヤー(もしくは1秒後の世界)から見たときに、実は僕達自身がシュレディンガーの猫なのでないかということだ。
であれば、僕達は僕達の主観で、枠やルールなんて幻想だと気づき、やりたいようにやっていけば、僕達がいま想像する「最悪」にはならないんじゃないかと。
そのために、僕達はやっぱり「経済至上主義」から脱却して、お金のいらない生活づくりを念頭に、エコビレッジとは何かとかサステナビリティとかこれからはエシカル消費の時代だよね、とかグダグダ能書きたれてる間に、とっとと水と食料とエネルギーを自活できるようにならなきゃならんのではないかと思う。