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SOFTBANKで初めて出たスマホ「X01HT」(HTC)の思い出

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SoftBankを代表するスマートフォンといえば、言わずもがなiPhoneです。

僕も3GSを発売日に購入して、いまは4Sを使っているiPhoneユーザーです。

 

しかし、iPhone3Gが発売されたとき、僕は「X01HT」を使っていました。

これぞ、知る人ぞ知る、SoftBankで初めて発売されたスマートフォンです。

http://mb.softbank.jp/mb/smartphone/product/x01ht/

 

X01HTが出るまで

 

そもそもスマートフォンが出るまでは、携帯PC端末といえば「PDA」「ハンドヘルドPC」でした。

http://www.blogcdn.com/www.engadget.com/media/2007/01/sling-palm-os.jpg

↑こんな感じの端末です。いま、携帯各社から出ているスマートフォンの形に少しだけ似ていますが、これはれっきとしたPC端末です。

 

ところが、これらの端末はそれこそGeekな人たちが主に使っていたもので、一般的にはあまり使われていませんでした。

また、日本においては、携帯電話3社が携帯の電波網を用いたデータ通信サービスをおおっぴらにやっておらず、また今のように、そこらじゅうに無線(Wi-fi)があったわけでもなかったので、ほとんど使う機会がなかったのです。

(今は、スマートフォンの台頭と、タブレットPCと呼ばれるiPadやGALAXY Tabなどの一般化、ASUSなどが出した廉価な小型PCの普及により、いまは完全に息をしていません)

 

そんななか、はじめてスマートフォンを出したのが、WILLCOMでした。

WILLCOMがPHS網で通信できて、しかもいままでの携帯電話のようなインターフェースではなく、WindowsMobileというPDA用のOSを使った「スマートフォン」を出したのです。

僕は、この機種を用いるために、WILLCOMに鞍替えしようか本気で悩みました。

結果的にはPHSなので電波がイマイチなのでは、という理由と、SoftBankスマートフォンが出るという情報を聞きつけ、WILLCOMにはならなかったのですが…

 

X01HTについて

 

さて、X01HTにはWindowsMobile5.0というOSが入っていました。

これはどういうことかというと、いまでは全く珍しくなくなってしまいましたが、携帯端末でWindows的なこと――例えば、WEB上にある無数の無料アプリをインストールしたり、WordやExcelのファイルを閲覧・編集したりできるということです。

また、PC用のメールアカウントの受信や送信ができるということも、いまでこそ珍しくないですが、この機種が出た当時はかなり新しかったのです。

そして、無線LAN等を経由して通信ができるというのは当たり前ですが、携帯電話の通信網を経由してインターネットの接続が携帯端末でできるというのは、かなり当時としては新しかったように思います。

 

僕はといえばX01HTスーパーファミコンエミュレータをインストールして、携帯電話でドラクエ5を楽しんだりしていました。

まあ、それだけなら、PSP-1000&初期ファームを使えば、もっといい環境でできたのですが、携帯電話でというのが良かったですね。

この、ちょっとした待ち時間などにスーパーファミコンができるというのが、よかったのです。

 

ただ、X01HTは初期のスマートフォンだったこともあり、いろいろと不都合な点もありました。

例えば、バッテリーの消耗が異常に早いという点。

これは、iPhone4Sでもついて回る課題ではありますが、当時、MicroUSBで給電できる携帯バッテリーなんて、ほとんど売っていませんでした。

なので、出先で電池切れになると、完全にアウトです。

 

また、よくOSが調子悪くなって起動しなくなったり(これはWindowsならではという感じもしますがw)、タッチパネルが小さい&精度が低くてイライラしたり、操作に使うペンが失くなったり、結構手こずりながら使った端末でした。

そのくせ、SoftbankショップではX01HTに関してはサポートできないということで、結局は中~上級者向けの端末だったように思います。

 

◎もっぱら、iPhone以後

 

いまは、iPhoneをはじめとして、さまざまな使いやすいスマートフォンが出まわっており、また、HTCからもこんなのが出てたりしてますので、当時の使いづらさはほとんど感じずに使えるようになりました。

(もはやHTCはAndroidをOSに採用してますしね。Windows MobileはWindows Phoneと名前を変え、唯一KDDIから端末が出てますね)

 

とはいえ、スマートフォンと普通のケータイの間のボーダーが、もはやほとんど失くなってきているなか、実はX01HTが与えてくれた「何でもできそう感」は、各携帯会社の管理下でほとんど失くなってきているように思います。

あの無骨な、ゴロッとしたフォルムであったり、操作してるとまるでゲームでもしているかのように思われる当時の理解であったり、そういったもの全部含めて、スマートフォンの創成期だったなあ、と思います。

 

もちろん、iPhoneでもジェイルブレイクをすれば、自由度をもって使うことは可能なんでしょうが、なんとなくそこまでして使う気が起きません。

それは、もうiPhoneがいまのままで十分に完成しており、これ以上僕が手を加える必要がないからということもありますが、単純にあの頃ほど、リスクをとれなくなってきただけなのかな、とも思います。

「ブログ」というライフハック

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僕は前職で、(業績的には尻つぼみながら)ブログサービスの立ち上げからサービス終了までを経験していたことがあり、そんなことも手伝って「ブログ」についてはいろいろと考えることがありました。
しかしながら、意外と自分がブログをやろうとすると続かないもので、ちゃんと今日まで続いたブログはありませんでした。

また、前述のブログサービスのなかで書いていた運営者側としてのブログについても、確か2007年から2010年くらいまではそれなりに書いていたとは思いますが、ブログサービスの終了とともにコンテンツがすべてなくなってしまいました。
ここには、いろいろと反省点もありまして、初期投資の段階でインポート/エクスポート機能をきちんと搭載しておくべきだったなあ等と思っていたりもするのですが、まあ、それは後日エントリーにするとして…

とりあえず、ブログとはなにか、みたいなところからちょっと考えてみたいと思います。

◎WEB利用者、総「発信者」の時代に

ブログというのは「Weblogウェブログ)」つまり「WEB上の航海日誌」の略称です。

ブログ黎明期と言われた数年前、猫も杓子もブログ・ブログでした。
ちょうど、眞鍋かをりブログの女王と言われていた2004~2005年くらいから、いわゆるネット上で自分のオピニオンや近況を発信するということが、一部の先進的な人や、有名人だけのものではなく一般的な行動として受け入れられ始めていたと思います。

ブログは「ホームページ」(WEBサイト)とは異なり、HTML記法などの専門的な知識を必要とせず、まるでWordの文書を書くかのように簡単に記事を書き、そしてWEB上にアップ(公開)できることが特長でした。
まさにそれこそが、一般の人々へWEBで物事を発信することのハードルを下げたのです。 

その後、mixi等のSNSが一般化し、さらにブログ文化が定着。
そして今は、Twitterなどのミニブログや、少しブログからは外れますがニコニコ動画等のCMS(Contents Management System)が、WEB利用者をいつでも「発信者」にさせるための簡単なインターフェース(表現やレイアウト、動線、機能等のことです)を用意して待っています。

同時に、WEB利用者にとっても、自分自身が発信者であることからも、他人も何らかの発信者であるだろうという緩やかな思い込みができており、初対面でも当然のようにTwitterFacebookの話題があがることが多くなっています。

◎発信者と閲覧者で思惑がズレている

さて、話題は一般的に「ブログ」と呼ばれるものに戻ります。 

実は発信者(ブログを書く人)と閲覧者(ブログを見る人)では、相当に思惑がズレていると思います。
これは、自分がブログサービスを提供していたときに、記事の内容が不適切なものじゃないかをチェックするために、1日で数十件の記事を読んでいたことから、得られた「感覚」なのですが…

発信者の多くに見られる行動としてよくあるのが、ブログの更新がしばらくあいたときに「プライベートが忙しくて、3ヶ月ぶりの更新…(^_^;)すみません、毎日書かないととは思ってますので、暖かく見守ってくださいm(_ _;)m」みたいな文章を書くことです。
しかし、私は、これを書いてしまう感覚こそが、ブログを続けていく上でもっとも邪魔な感覚なんだと思います。 

発信者が芸能人であったり、よほどの人気ブログ(2chまとめブログが多い)でない限り、自分のブログが毎日誰かにチェックされることはありません。
閲覧者は多くの場合、たまたまどこかでリンクを踏んだか、もしくは発信者の名前やブログのキーワードで検索をして、いずれかの記事に来ているのがほとんどです。 

要は、発信者はリアルタイムで見られる、誰かが自分の更新を待っていると思っていますが、多くの場合そんなことはなく、3ヶ月ぶりだからと渾身のエントリーを書いたところでコメントもつかず、つまり「心理的報酬」が得られず、結局はブログ更新から遠ざかってしまうことが多々あるのです。

では、僕を含め、特に誰に注目されるわけでもない一般人は、ブログをどのように利用すべきか?

それは、ブログの原点であるところの「航海日誌」に立ち戻ることだと思います。

ライフハックとしての「ブログ」

さて、今回のタイトルでもある【「ブログ」というライフハック】について、やっとご説明をいたします。

航海日誌とは、ざっくり言えば

  • いままでどういった経路をたどったか
  • 現在、どこにいるか、どんな課題があるか
  • どこへ向かっているか 

を示すためのものです。

これをブログにかえすと、

  • いままでにどんなこと(活動・仕事)をしてきたか
  • 現在、どんなことを考えて、どんな課題に取り組んでいるか
  • 将来どうしたいか、どのようなビジョンを描いているか

となるかと思います。

これを文章にすることによって、閲覧者に自分自身のことを示すことができるほか、書いていくなかで自分の中で整理が付いていったり、また、禁煙と同じで公言することにより目標達成のモチベーションを高めることができます。
また、場合によっては、自分がやろうとしていることへの支援者があらわれることもあります。
(支援の方法はいくつかあり、Twitterでリンクを紹介するといったことから、具体的に協業が実現する等、幅があります)

つまり、僕はこのブログを通じて、

  • いままでにしてきた環境の仕事やプロジェクトの紹介をします。
  • また、そこで得られた知見を、できるだけ共有します。
  • いま、どういったプロジェクトに取り組んでいるかご説明します。
  • 気になるイベントや製品、アクティビティなどのご紹介もしていきます。
  • 将来どのような社会を作りたいかを語ります。
  • そのために取り組んでいること、準備していることを共有します。

実は、先日、とある会合に出た際に「ブログはやってないのですか?」と言われました。

自分の活動はTwitterFacebookで十分発信はできている、となんとなく思っていたのかもしれませんが、それこそ不十分だったことに、はたときづきました。

そういえば自分も、誰か気になる人がいたときには、Twitterからたどってその人のブログをチェックしたりしています。
ところが、当の自分が、きっと今までわずかにでも僕に興味を持ってくださった方々に、十分な情報を提供しきれていなかったのです。 

そういうわけで、今日、ここから、ブログを再開することとしました。